NOBYの地球ひとっ飛び ~ブログ編~ |
欧州バレー便り!
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テッサロニキ。一度は行きたいと思っていた。
理由は簡単。バレーがさかんな土地柄だから。 バレー人気があるというよりも、ホームチームの応援の時には 異様に盛り上がるその国民性を一度国際試合ではなく、 クラブチームレベルで確認しておきたかったのだ。 敵チームがホームで勝ったりしようものなら、平気で物が飛び交うらしい。 イタリア、ポーランドも観客の熱狂度はかなりのものだが、 そこまでは聞いた事も見た事もない。 ある意味こんな信じられない光景を自分の目で見てみたかった。 だから決めた「テッサロニキに行ってみよう!」って。 いつものごとく仕事半分、バカンス半分で・・・(笑)。 今年のECL(ヨーロッパ・チャンピョンズ・リーグ)を勝ち上がった4強は ロシア、ギリシャ、フランス、ドイツのクラブチャンピョン達。 チーム名は面倒なので書かない。 巷の評判ではロシア、ギリシャ、フランス、ドイツの順位予想。 ドイツははっきり言ってこの顔ぶれの中どこにも勝つことは難しいと思われた。ロシアは過去2年連続で欧州クラブチャンピョンのタイトルを獲っているし、 ギリシャにはボール、スタンレー、ホフとコートの半分がアメリカレギュラー。 そしてフランスにも世界でも有数のSA、ブルガリアのニコロフ、 守護神のエノもいる。おっと忘れちゃいけないセルビアのボシュカンも。 準決勝の組み合わせはくじ引きで決定。 そしてまさかのロシア対ギリシャ、フランス対ドイツ。 ロシア対ギリシャが事実上の決勝戦なのは誰もが認めるところだ。 第一試合のフランス対ドイツ? あまりにも力の差がありすぎて、かなりしらけた。 観客も第2試合目が目的だから会場はガラガラだし。 第一試合終了後から約3時間過ぎての第2試合。 何で3時間かって?何とこの間に開会式があったのだ!? 第一試合での負けチームは既に決勝にも進めないと判明しているのにだ! 開会式は超異様なもりあがり。 まるでオリンピックの開会式が室内で行われた、そんな感じ。 天井から宇宙飛行士が降りてくるわ、民族衣装を着てのダンスは あるわ、ポップ歌手が登場するわ・・・、ま・さ・に・ミニオリンピック。 まああまりにもうるさ過ぎて会場内にはほとんどいなかったけど。 開会式の熱気を引きずっての準決勝第2戦。 そりゃ最初から地元IRAKLISに対する応援の凄いのなんのって。 それに対し敵チームのロシアにはブーイングの雨嵐! この光景ヨーロッパでは当然と言えば当然なんだけど、 何しろそのボリュームが半端じゃなかった。耳栓がマジで必要だったほど。 試合そのものはかなりの大接戦! いや最初はロシアのペースで、ロシアがこのまま行くかな~と。 ロシアはSAのバラノフがあまりにも不安定すぎた。そこをうまくつかれた感じ。 最後はフルセットの末地元IRAKLISが見事な逆転勝利! 大興奮の観客達がポリスがいるのもなんのその、柵を飛び越え 勝利の瞬間と共にコートになだれ込んできたには予想通り! あっという間に姿の見えなくなったギリシャ選手達。 そして身包みはがされ、気がついたら皆上半身裸になってた。 「まるで優勝したかのようだな!」 ポツリ漏らしたのは一緒に観戦していたMさん。 そして2日目。決勝戦! 「流れからいうとギリシャだな」との予想はミスターM。 「でも俺はギリシャが負けた時の観客の暴れぶりを見てみたい」 非常に怠惰な勝利予想。まあ大抵俺の場合は弱い方を応援する傾向に あるので今回はフランスの応援をすることにした。 勿論ファイナルだからペンも片手に持ってちょっとは仕事(笑)。 まずはスタンレー(ギリシャ)の強烈なサーブの洗礼! ボシュカンが案の上狙われた。 この後もスタンレーのサーブが効果的に決まりあっという間に ギリシャペースが出来上がる。ノリノリにノリまくる観客達。そして観客を手の平に乗せて雰囲気を作り上げるギリシャチーム。個々のメンバーを見ても強い、強い。アメリカのボール、ホフ、スタンレーは各ポジションで世界的選手なのは間違いないし、残るギリシャ人選手もかなりのレベルだ。あっという間にギリシャが第1セットをものにした。 しかしフランスチャンピョンもこのリーグ戦、実はかなりの接戦をものにしてきた逆境に強いチーム。イタリアのピアチェンツアにも、同じフランスのパリバレーにも1試合目に負け、後がない2試合目で勝利をし、セット率で勝ち上がってきたのだ。どんなクレイジーな観客達に囲まれようが物怖じせずに自分のプレーが出来るのはバルカン出身のニコロフ(ブルガリア)、ボシュカン(セルビア)の両名によるところが多いだろう。バルカンの応援はとにかくクレイジーこの上ない。第1セットでは調子悪かったリベロのエノも第2セットに入りようやく調子を取り戻し、本来のフランスバレーの特徴でもある、守備と粘りが出るようになった。粘って、粘って相手のミスを誘う。そして大砲のニコロフにボールを集める。これが彼らの勝ちパターンなのだろう。大砲ニコロフが控えるフランスが追い上げを開始した。 勿論ギリシャも自力ではフランスの上を行くチーム。簡単にフランスにリードを許すことをしないが、大事な所でのミスがジワリジワリと点差になってきた。「サーブがいただけないな!」とは隣のミスターMの評。そうギリシャもフランスもサーブが物凄く強烈に威力を発揮しているのだがギリシャはあまりにもサーブミスが多い。22-23、入れておかなければいけない場面でも変わらずの強烈なスパイクサーブ。そしてミス!お互いセッターにまともに返球されないほどの強烈なサーブ。それはそれで良し。なぜならお互いに世界の大砲を抱えてるから。エースで勝負。それも良しだろう。しかし本当に大事な所でのサーブミスほどもったいないものはない。この差がくっきりと現れ、最後はエース対決、スタンレーの強烈スパイクを、ニコロフが1枚で止めた。直前のサーブミスとこのブロックで取り戻したニコロフ。この1枚ブロックで集中力の切れたスタンレー。エースの最後の最後の活躍度の違いがチームの勝敗を決めた。 まさかの勝利に歓喜の雄叫びをあげるフランスの選手達! まさかの敗戦に肩をおとし呆然とするギリシャの選手達! 優勝は難しいと素直に自分達の戦力を分析し、チャレンジャー精神で戦ったフランス。地元優勝は使命と感じていたギリシャ。 神は見事に皆の予想を裏切った。 さっきまでギリシャサポーターの影に隠れ存在さへ確認されなかったTOURSのサポーター達がコートに駆け込んできた。控え選手には涙を流してその勝利を喜ぶものもいる。 「チーム全員で勝ち得た勝利!」選手達はそう語った。 「OUR TEAM SPIRIT WAS BIGGER」奇しくもニコロフ、ボシュカンの両選手は試合後の別々のインタビューでそう答えた。 負けたチームのスタンレーは翌日その事を告げる前に敗戦の理由を 「準決勝でフルセットを戦った俺達と、3-0で勝利した彼らの肉体的な 疲労度の差」と答えた。その後フランスの両名が挙げた勝利の最大要因を 伝えると「そうだったかもしれない」と素直に認めた。 バレーボール。やはりチームスポーツ。 チームが一丸とならなければ勝利はありえない。 MVPは当然のようにニコロフが受賞した。
by luckynoby
| 2005-04-05 07:07
| Match Report
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