NOBYの地球ひとっ飛び ~ブログ編~ |
欧州バレー便り!
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「今のバレー界で一番注目する選手は?」
私がよく聞かれるこの質問であるが、答えはここ3年変わらない。 「ブルガリアのカジスキー!」である。 私が彼の試合を初めて観たのは2003年マドリッドで行われたワールドリーグ・ファイナルランドの3日目。 大会2連覇を狙った前年度覇者ロシアの4強入りを目前で打ち砕いたのがブルガリアであり、この殊勲の星を挙げる張本人となったのが彼だった。大黒柱ニコロフが練習中の急な怪我の為欠場。試合日当日に急遽任されたオポジットのポジションだったが、当時全くの無名若手選手だったにも関わらず、彼はなんら臆することなくこの大役を見事に果たした。ロシアの高いブロックの上からダイナミックなスパイクを次々に決めてチームの勝利に貢献したのである。 「こんな凄い選手がブルガリアにはいるのか?」 ↑ブロッカーのはるか上を超えるスパイク打点(FIVBサイトより) 初めて見るその選手のプロフィールを見てさらに驚いた。 なんとまだ18歳だったのである。 「見ててごらん、彼はもの凄い選手になるよ!」 (田中幹保前全日本監督>2003年マドリッド) 「練習の時点であの高さのスパイクを見ただけで身震いがしましたよ!」 (東レ矢島監督>2004年1月) 「末恐ろしい選手になりますね。今年間違いなくイタリアのセリエにスカウトされますよ!」 (寺廻元全日本監督>2004年WL) 「怪我さへなければ間違いなくカーチ・キライに匹敵する選手になります!」 (NEC楊監督>2005年) 彼のプレーを実際に目にした日本のバレー関係者達の言葉である。 公表されている最高到達点は370センチ。しかしながら昨年のロシアリーグ期間中に開催されたファン感謝デーで行われた主力選手達による最高到達点測定時では驚愕の378センチという数字を出した。 余裕で相手ブロックの上を抜くことが出来るこの高さに加えてパワーも桁違い。そしてまたテクニックも併せ持つ。相手ブロックを見ての軟攻、フェイント、レシーブ体系を見てのコース打ち。370センチ超の高さからテクニックを加味されたスパイクを放たれればそれはもう容易には止まらない。ことスパイクに関しては早々と世界のトップスパイカーに名を連ねた。今年のワールドリーグでは2位のジバ(ブラジル)に約10%以上の差をつける圧倒的数字(64.95%)でスパイク賞を獲得した。2004年の同大会ではサーブ賞を受賞。最高時速130キロのサーブを持ちながらもフェイントをかけたサーブで相手守備陣を崩す技術も素晴らしい。世界でも屈指のサーバーである。 ↑見よ、この素晴らしいフォーム(FIVBサイトより) まだ21歳!見る度に進化し続ける彼を見て、多くのバレー関係者がこうポツリつぶやく。 「どこまで凄い選手になるのだろうか?」 ファンに対しては試合後100人でも200人でも最後まで一人一人に笑顔を絶やさずサインをするその優しい人柄。チームメイトからは弟のように可愛がられ、スタッフからも信頼されるその人望。インタビューでは言葉を選びながらわかり易く自分の意見を短く簡潔に述べることの出来るその知性。フィジカルなポテンシャルに加え一流バレー選手に不可欠なハートとインテリジェンスも同時に持ち合わす。この若さでこれだけマチュアーな選手を私は見たことがない。 21歳ながら豊富な経験もある。17歳で中東のクラブチームでプレーした経験を持ち、18歳から2シーズン、ブルガリアのクラブチームでは10歳以上も歳の離れたチームメート数人がいる中キャプテンも経験した。リベロ以外のポジションも全て経験した。そしてレシーブ賞以外の個人賞は国際大会で全て受賞ずみというから恐れ入る。ここまで豊富に富んだ経験を持つ21歳のバレー選手もまた私は見たことがない。 心技体に加えて、ポテンシャルと経験という要素まで兼ね備えたこの21歳の青年は現在信じられないスピードで間違いなく進化している。既に世界のトップスパイカーとして認知されているこの若者はこの先どこまで成長をしていくのだろう?世界中のバレー関係者の注目の的となっている。 日本開催の世界選手権まであと2ヶ月。 マテイ・カジスキー! 現在のバレー界で一番の注目選手である。 Matey Kaziyski マテイ・カジスキー。もうすぐ誕生日を迎える21歳。所属クラブはロシアチャンピョンのディナモ・モスクワ。両親ともナショナルチーム代表(勿論バレーボール)という紛れも無いサラブレッド。趣味はコンピューターゲーム。夢は五輪出場!!!得意なプレーはスパイクとサーブ。苦手なプレーはサーブレシーブ。性格は朗らか。(今時の選手の中ではダントツの好青年!)好きな食べ物はピザ。嫌いな食べ物は魚。日本食は2004年に日本へ初めて行ったとき、行きの飛行機で日本人老婆に「おいしいわよ」と薦められて口にした梅干があまりにもXXXだったので、それ以来ちょっと敬遠気味。
by luckynoby
| 2006-09-13 10:38
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